インフラ障害対応で誰に相談する?先輩・技術専門部隊との連携で伝えたこと

技術専門の先輩に障害状況を相談する女性ITエンジニア AWS・クラウド

インフラの障害対応では、自分だけで原因を特定できない場面があります。私も運用保守の業務で、ミドルウェアのバグが原因となった障害に対応したとき、先輩や社内の技術専門部隊と連携しました。

相談するときに大切だと感じたのは、単に「分かりません」と伝えるのではなく、自分が実施・確認した内容と、対象システムの概要を整理して共有することです。この記事では、実際の障害対応を振り返りながら、相談時に伝えたことをまとめます。

ミドルウェアのバージョンを最初に確認した

印象に残っているのは、使用していたミドルウェアのバグによる障害です。調査を始めたときは、まず利用中のバージョンが、公開されていたバグの対象バージョンに該当するかを確認しました。

その後、各種ファイルの中身も確認しました。最終的には、使用していたマイナーバージョンがバグに該当していたことが原因だと分かりました。

製品名や大まかなバージョンだけではなく、マイナーバージョンまで細かく確認する必要があると実感した経験です。

自分だけで判断できないときは、先輩と技術専門部隊へ相談した

障害対応を一人で進めていると、自分の知識や担当範囲だけでは判断できないことがあります。このときは、先輩と、会社の技術専門部隊へ相談しました。

詳しい方へ相談することで、自分の確認方法に抜けがないかを見直したり、次にどこを調べるべきかを考えたりできます。原因が分からない状態で一人だけで抱え込まず、必要なタイミングで周囲に相談することも障害対応の一部だと思います。

相談時に共有した2つの情報

実施・確認した内容

まず共有したのは、自分がすでに実施したことと、確認できた内容です。どのバージョンを使っているのか、どのファイルを確認したのかなどを伝えました。

確認済みの内容を共有しておけば、相談を受けた方が同じ作業を最初から繰り返すことを避けやすくなります。また、「確認できた事実」と「まだ分からないこと」を分けて話すことで、次の調査を考えやすくなりました。

対象システムの概要

もう一つ共有したのは、対象となるシステムの概要です。技術に詳しい方でも、対象システムの構成や前提をすべて把握しているとは限りません。

どのようなシステムで、どの部分に問題が起きているのかという背景を伝えることで、相談相手と同じ前提で話を進められます。詳しい情報をすべて一度に伝えるのではなく、まず全体像と確認済みの内容を整理することが大切だと感じました。

対応後に特別な作業は行わなかった

今回の障害は、利用中のバージョンが、たまたまバグの対象に該当していたことが原因でした。そのため、対応後に私が特別な再発防止策を行ったわけではありません。

障害対応の記事では、必ず手順書の修正や再発防止策まで実施したように書かれることもあります。しかし、実際には原因や担当範囲によって、対応後に行うことは異なります。今回の経験では、原因を正しく特定するために、細かなバージョン確認と関係者との連携が重要でした。

サブリーダー経験から振り返る、相談に添える情報

私はSIerでサブリーダーも経験しました。転職後には、メンバーの状況を把握し、大変そうな場合に作業を引き受ける場面でも、その経験が役立っています。相談する側の確認状況だけでなく、相手がどこから作業を引き継げるかも考える視点です。

今回の障害で私が実際に共有したのは、「実施・確認した内容」と「システムの概要」でした。以下はそれを整理するためのメモ例で、当時の報告文をそのまま載せたものではありません。顧客名、実際の構成、ファイル内容などは公開していません。

メモ例:対象=ミドルウェアに関する障害/確認したこと=利用中バージョンとバグ対象の照合、各種ファイルの中身/相談先=先輩・社内の技術専門部隊。ここに自分の案件で分かっている事実と、判断を仰ぎたい点を追記します。

相談前に整理しておきたいこと

この経験をもとに、障害対応で相談するときは、次の内容を整理しておくと話を進めやすいと感じています。

  • 発生している事象
  • 対象システムの概要
  • 使用している製品やバージョン
  • すでに実施・確認した内容
  • 確認できた事実と、まだ分からないこと

最初から完璧にまとめる必要はありません。それでも、分かっている範囲を整理してから相談することで、相手も状況を把握しやすくなります。

まとめ

原因不明の障害に対応するときは、一人で抱え込まず、先輩や社内の技術専門部隊へ相談することが大切です。私は相談時に、実施・確認した内容と、対象システムの概要を共有していました。

今回の障害では、ミドルウェアのマイナーバージョンがバグに該当していたことが原因でした。細かな条件まで確認することと、関係者が同じ状況を理解できるように情報を共有することは、今後の障害対応でも意識したいと思います。

この障害で3日間タクシー帰りになった経験と、バージョン確認から学んだことは、ミドルウェアのマイナーバージョンのバグで障害が発生した話でも紹介しています。

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