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## 同じ企業を別のエージェントから紹介され、迷うことはないですか?
転職エージェントを複数使うと、同じ企業や似た求人を紹介されることがあります。企業名の表記が「株式会社○○」と「○○株式会社」で違ったり、求人名が異なったりすると、同じ募集だと気づきにくくなります。応募後に重複へ気づく前に、自分の一覧で照合する仕組みが必要です。
私の実体験:2社を併用したが、取り違えはなかった
私は転職活動でdodaとリクルートエージェントを併用し、応募先の管理にはメモとメールを使っていました。応募先・書類・日程を取り違えた経験はありません。この記事は、重複応募をしてしまった失敗談ではなく、複数の窓口を使った経験を踏まえた予防の手順です。
当時は、dodaのほうが希望に合う求人を見つけやすく、現在の会社にもdoda経由で入社しました。ただし、別のサービスを使うことと、同じ求人へ別経路から応募することは分けて考える必要があります。以下の照合表や条件付き書式は、読者が確認しやすいよう整理した方法で、私が当時使った管理表の再現ではありません。
応募前の5ステップで重複を確認します
手順は、①応募履歴を集める、②企業名を統一する、③条件付き書式で候補を見つける、④同じ求人か確認する、⑤応募経路を決める、の5ステップです。
この手順は、複数サービスを使わないよう勧めるものではありません。求人の選択肢を広げつつ、どこから応募したかを自分で説明できる状態にします。
ステップ1:利用中サービスの応募履歴を1つずつ開く
最初に、利用している転職サイトとエージェントをすべて書き出します。入力例は「doda、リクルートエージェント、レバテックダイレクト、企業採用ページ」です。
各サービスへログインし、「応募履歴」「選考中」「メッセージ」など、応募した企業と現在の状態が並ぶ画面を開きます。画面名が異なる場合は、メニュー内で「応募」「選考」「進捗」に近い項目を選び、企業名・求人名・応募日が表示される画面を使います。
別記事「40社応募を混乱せず管理する手順」で作った表がある場合は、そのファイルを開きます。画面下部の「+」を押し、追加したシート名を「応募経路照合」へ変えてください。表がない場合のみ、Googleスプレッドシートの「空白のスプレッドシート」を押し、ファイル名を「応募経路照合_2026」に変更します。
1行目へ次の項目を入力してください。
「企業正式名|企業名よみ|求人名|勤務地|求人番号|紹介元|紹介日|応募日|現在の状況|求人URL」
入力例:
「株式会社ABC|えーびーしー|クラウド基盤担当|東京都|12345|doda|9/25|9/27|書類選考中|求人URL」
求人番号が表示されないサービスでは空欄で構いません。推測した番号は入力しないでください。
ステップ2:企業名の表記を統一する
社名の省略や表記差で、同じ企業か迷うことがあります。ただし株式会社の位置やグループ会社名の違いは別法人を示すこともあるため、機械的に統一しません。「企業正式名」は求人票または企業の採用ページに記載された名称へそろえます。
入力前の例:
・ABC
・株式会社ABC
・(株)ABC
統一後の例:
・株式会社ABC
ただし、株式会社ABCとABCシステムズ株式会社は別法人かもしれません。社名が似ているだけで同一企業と断定せず、企業公式サイトの「会社概要」画面で法人名と所在地を確認します。判断できない場合は「同一企業か担当者へ確認」とメモし、応募操作を止めます。
スプレッドシートの「企業名よみ」には、記号や株式会社を除いた読みを入れます。入力例は「えーびーしー」です。表記が異なっても、同じ読みで並べ替えると候補を見つけやすくなります。
ステップ3:条件付き書式で同じ企業名を見つける
「企業正式名」列の2行目以降を選択し、上部メニューの「表示形式」→「条件付き書式」を押します。
右側に表示される設定画面で、「セルの書式設定の条件」から「カスタム数式」を選びます。A列を企業正式名として使う場合の入力例は次のとおりです。
「=AND(A2<>"",COUNTIF($A$2:$A,A2)>1)」
背景色を薄い赤に設定し、「完了」を押します。企業名が2回以上入力されると色が付く状態を作ります。
数式の範囲は実際の列に合わせて変更してください。企業名がB列なら =AND(B2<>"",COUNTIF($B$2:$B,B2)>1) を使います。数式を設定した後、「株式会社ABC」をテスト用に2行入力し、両方へ色が付くか確認します。確認後、テスト行を削除します。
ステップ4:同じ企業でも同じ求人かを4項目で照合する
企業名が同じでも、求人が別なら重複応募とは限りません。次の4項目を並べて確認します。
1. 求人名または職種
2. 勤務地・所属部署
3. 仕事内容
4. 求人番号
比較例:
A求人「クラウド基盤担当/東京都/AWS基盤の設計・運用/求人番号12345」
B求人「インフラエンジニア/東京都/AWS基盤の設計・運用/求人番号なし」
求人名が違っても、勤務地と仕事内容がほぼ同じなら、同一募集の可能性があります。この時点では自分で断定せず、紹介したエージェントへ確認します。
連絡文の入力例:
「ご紹介いただいた株式会社ABCの求人について確認をお願いいたします。別のサービスで『クラウド基盤担当』という求人を紹介されています。勤務地と仕事内容が近いため、同一求人かどうかご確認いただけますでしょうか。現在、別サービスからはまだ応募していません。」
すでに応募済みの場合は、「まだ応募していません」を使いません。応募日と応募経路を正直に伝えます。
ステップ5:どの経路から応募するかを1つに決める
同一求人だと確認できたら、応募経路を1つにします。判断材料は次の4点です。
・すでに正式応募が完了しているか
・担当者が職務経歴書や面接対策を支援してくれるか
・企業との連絡状況を把握しているか
・その経路だけに掲載された条件や選考案内があるか
提示条件やエージェントへの印象だけで途中から応募経路を変えると、企業側の受付状況と食い違う可能性があります。すでに応募済みなら、まず応募した窓口へ状況を確認します。
応募前であれば、選んだ経路の行だけ「現在の状況」を「応募予定」に変更し、他の行は「同一求人のため見送り」とします。
見送り連絡の入力例:
「求人のご紹介ありがとうございます。同社の同一と思われる求人を別経路から先に紹介されており、重複を避けるため今回は応募を見送ります。別求人であれば検討したいため、求人番号または配属部署の違いがありましたらお知らせください。」
選んだサービスで担当者とのメッセージ画面を開き、入力欄へ文章を貼り付けます。「送信」「メッセージを送る」など、現在の画面に表示された送信操作を使います。送信直前に、企業名と応募状況が事実と合っているか読み直してください。
重複の可能性に応募後気づいた場合の手順
まず、新しい応募を増やさず、2つの応募日時と経路を確認します。次に、先に応募した窓口へ「別経路からも応募操作をした可能性がある」と連絡してください。その後、もう一方の窓口にも同じ事実を伝え、対応方法を確認します。
入力例:
「9月27日にdoda経由で株式会社ABCへ応募しましたが、9月30日に別サービスでも同一企業の求人へ応募操作をした可能性があります。重複応募にあたるか、今後どのように対応すべきかご確認をお願いいたします。」
応募の取消しや応募経路の変更は、企業・サービス・選考状況によって扱いが変わります。自分で取消可能と判断せず、利用した窓口へ事実を伝え、案内された手順だけを実行してください。
つまずきやすい箇所と対処
求人名が違うため別求人だと思う
求人名だけで判断せず、勤務地、仕事内容、求人番号、配属部署の4項目を照合します。1項目でも不明なら「同一求人の可能性あり」と記録します。
応募前の「気になる」登録まで応募扱いにする
お気に入り、気になる、スカウト返信、応募は別の操作です。表には推測を書かず、画面に「応募済み」「選考中」などと表示された場合だけ、その状態を記録します。表示がなければ応募履歴を開き、企業名が掲載されているか確認してください。
過去の見送り企業を表から消す
見送りになった行も残します。半年後に同じ企業を紹介されたとき、過去の応募日と結果を確認できるためです。個人情報を含む表の保存場所と共有設定には注意してください。
応募前に3つの質問へ答えられればOK
応募ボタンを押す前に、次の3点を確認します。
・この企業へ過去に応募していないか
・同じ企業を別のサービスから紹介されていないか
・今回どの経路から応募するか決めたか
3つとも回答できれば、応募経路の確認は完了です。1つでも不明なら、応募操作を止め、スプレッドシートと各サービスの履歴を確認します。
複数の求人サービスを使う場合、求人を増やすことより、応募経路を管理できる範囲で利用することが大切です。クラウド・インフラ求人を探す選択肢としてレバテックダイレクトを紹介できますが、私は同サービスを利用した転職経験はありません。既存の応募先と照合してから利用してください。
応募経路を1つに決めたら、次は面接で話す内容を準備します。転職面接用カンペの7項目を使い、経歴・志望理由・企業選びの軸を整理してください。
