インフラエンジニアが転職前に経験しておけばよかったこと|7年働いて感じた後悔

クラウドやネットワークの学習を考える女性インフラエンジニアのイラスト AWS・クラウド

インフラエンジニアとして7年間働いてからクラウドエンジニアへ転職した私は、転職後に「前職でもっと幅広い技術を経験しておけばよかった」と感じることがありました。

特に不足を感じたのは、クラウドアーキテクチャ、さまざまなシステム構成、ミドルウェア、ネットワーク、データベースの知識です。前職で経験がなかったわけではありませんが、プロジェクトが細分化され、担当できる範囲が限られていました。

この記事では、転職後に感じた知識の差と、転職前の自分に勧めたい勉強・行動を実体験から紹介します。

転職前にもっと経験しておきたかった5つの分野

1.クラウドアーキテクチャ

AWSの個別サービスを知っていることと、要件に合わせて全体構成を考えられることは別でした。可用性、セキュリティ、運用、コストなどを同時に考え、複数の選択肢から適切な構成を選ぶ力が必要です。

転職前にもAWSを約3年経験していましたが、転職後にさまざまなアーキテクチャへ触れたことで、サービス単体ではなくシステム全体を見る重要性を実感しました。

2.さまざまなシステム構成

同じ目的のシステムでも、規模、予算、求められる可用性によって構成は変わります。限られた構成だけを経験していると、別の選択肢を比較する力が身につきにくくなります。

現在の職場では複数のクラウド構成に触れ、設計の背景や選定理由まで考える機会が増えました。構成図を見たときに、各要素の役割だけでなく「なぜこの構成なのか」を考える習慣がついてきました。

3.ミドルウェア

クラウド上でも、OSとクラウドサービスだけでシステムが完結するとは限りません。Webサーバー、アプリケーションサーバー、監視、ジョブ管理など、ミドルウェアを含めた設計と運用の知識が必要です。

4.ネットワーク

ネットワークはクラウド構成の土台です。VPC、サブネット、ルーティング、名前解決、負荷分散、オンプレミスとの接続など、設計時に確認する範囲は広くあります。

ネットワークを専門に担当していなくても、通信経路を自分で追い、構成の意図を説明できる力を身につけておけば、転職後の業務へ入りやすかったと感じます。

5.データベース

データベースも、クラウド設計で避けて通れない分野です。性能、バックアップ、冗長化、復旧方法などを含めて考える必要があります。DB担当へ任せるだけでなく、インフラ側から構成を理解しておくことが大切でした。

転職後、若手のほうが詳しいと感じたこともあった

転職後は、自分より経験年数の短い若手社員のほうが、クラウドの構成やミドルウェア、ネットワーク、データベースについて詳しいと感じる場面がありました。

これは単純な能力差ではなく、これまで担当してきた業務範囲や学習環境の違いが大きいと思います。私は7年間インフラ業務を経験していましたが、前職ではプロジェクトや役割が細分化され、狭い範囲を深く担当することが多い環境でした。

経験年数が長いから幅広い技術を知っているとは限りません。分からないことをそのままにせず、年齢や社歴に関係なく詳しい人から学ぶ姿勢が重要だと感じました。

転職前の自分に勧めたい4つの行動

興味のある分野を積極的にアピールする

当時の自分には、クラウドや設計に興味があることを上司や周囲へもっと積極的に伝えてほしかったと思います。待っているだけでは、希望する案件や業務を任せてもらえるとは限りません。

「AWSをやりたい」だけでなく、現在勉強している内容、参加したい案件、担当できそうな作業まで具体的に伝えると、機会につながりやすくなります。

構成図を集めて比較する

自分の担当案件だけでなく、社内資料や公開されている構成例を見て、サービスの役割や構成の違いを比較することを勧めたいです。「なぜこの構成か」「別の方法はないか」を考えることで、アーキテクチャの引き出しが増えます。

AWS資格の勉強で知識を体系化する

実務では担当範囲に知識が偏りやすいため、資格学習はサービスを横断して学ぶきっかけになります。私は転職後にAWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトを取得し、ベストプラクティスをもとに提案を考えやすくなりました。

勉強方法については、AWS SAAに2か月で合格した勉強法で紹介しています。

IPA資格で基礎を固める

AWSの知識だけでなく、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの基礎も重要です。基本情報技術者などのIPA資格を通じて基礎を整理しておくと、クラウドサービスの仕組みも理解しやすくなります。

すべてを完璧にしてから転職する必要はない

経験不足を感じたからといって、すべての分野を完璧にしてから転職すべきだったとは思いません。転職したことで幅広いクラウドアーキテクチャや構成に触れ、前職では得にくかった経験を積めています。

大切なのは、自分に足りないものを把握し、新しい職場で学び続ける姿勢を持つことです。面接では、現在の経験だけでなく、今後どの分野を伸ばしたいかも伝えました。

転職で実際に評価された経験については、クラウドエンジニア転職で評価されたAWS・OCI・クラウド移行経験でも紹介しています。

まとめ:担当外にも目を向けて技術の幅を広げる

転職前にもっと経験しておきたかったのは、クラウドアーキテクチャ、さまざまな構成、ミドルウェア、ネットワーク、データベースです。

プロジェクトが細分化されている環境では、与えられた担当範囲だけで経験を広げるのは難しいことがあります。興味のある技術を周囲へ伝え、担当外の構成にも目を向け、AWSやIPA資格の学習で知識を補うことをおすすめします。

今の経験が十分ではないと感じても、転職後に学び直すことはできます。経験年数だけにとらわれず、分からないことを認めて学び続ける姿勢が、クラウドエンジニアとして成長するために必要だと実感しています。

タイトルとURLをコピーしました