インフラエンジニアの転職理由の伝え方|評価・給与・残業への不満を前向きに変えた例文

女性インフラエンジニアが転職理由を前向きなキャリアへつなげる面接のイメージ インフラエンジニア転職

インフラエンジニアの転職面接では、ほぼ必ず転職理由を聞かれます。しかし、評価制度や給与、残業への不満をそのまま話すと、ネガティブな印象にならないか不安ですよね。

私はSIerでインフラエンジニアとして7年働いた後、社内SEのクラウドエンジニアへ転職しました。転職活動は約2か月半で、40社に応募、10社の面接を受け、2社から内定をいただきました。この記事では、当時の本音をどのように整理すれば前向きな転職理由になるのか、実体験をもとに紹介します。

転職後は年収が500万円台から650万円台になり、AWSの幅広いサービスや構成に携われるようになりました。転職理由は、不満を隠すのではなく「次の会社で実現したいこと」まで一貫して伝えることが大切です。

私が転職を考えた4つの理由

転職を考えた主な理由は、次の4つでした。

  • 会社の評価制度に納得できない部分があった
  • 経験や役割に対して給与を上げたいと考えた
  • SIerでは残業が多い月があり、働き方を安定させたかった
  • プロジェクトが細分化され、狭い範囲の経験に偏っていた

どれも転職を考えるきっかけとしては自然ですが、面接で不満だけを並べても「入社後も同じ理由で辞めるのでは」と思われる可能性があります。そこで私は、本音を整理したうえで、今後やりたい仕事と結びつけました。

転職そのものの経緯や、転職後に変わったことは、SIerのインフラエンジニアからクラウドエンジニアへ転職した実体験でも詳しくまとめています。

転職理由は「過去・未来・応募先」の順で整理する

転職理由は、次の3段階で整理すると話が伝わりやすくなります。

  1. 過去:現職で感じている課題を、感情ではなく事実で説明する
  2. 未来:これから身につけたい経験や実現したい働き方を伝える
  3. 応募先:なぜその会社なら実現できると考えたのかを示す

例えば「残業が嫌だから辞めたい」だけではなく、「月による業務量の波を抑え、安定して力を発揮しながら、クラウド領域で経験の幅を広げたい」と整理します。すると、逃げるための転職ではなく、今後のキャリアを考えた転職として伝えやすくなります。

実体験をもとにした転職理由の回答例

当時の経験を今あらためて整理するなら、次のように伝えます。

前職ではインフラエンジニアとして7年間、オンプレミスやAWS、OCIの運用保守・追加開発、オンプレミスからクラウドへの移行に携わりました。一方で、プロジェクト内の役割が細分化されていたため、担当できる範囲が限られ、クラウドの構成を幅広く考える経験を増やしたいと感じるようになりました。

今後は、特定の作業だけでなく、AWSの複数サービスを組み合わせたアーキテクチャやセキュリティ、ネットワークまで経験を広げ、技術を深めたいと考えています。また、長期的に安定して力を発揮できる働き方も重視しています。そのため、クラウド案件に積極的に携われ、技術を軸としたキャリアも選べる環境を志望しています。

これはそのまま使うための正解例ではありません。自分の経験と応募先の仕事内容に合わせて、事実の範囲で調整することが重要です。

ネガティブな本音を前向きに言い換えるポイント

評価制度への不満

「正当に評価されなかった」と相手を批判するよりも、「担当した役割や成果がどのように評価される環境で成長したいか」を説明します。現職への批判を長く話さず、今後の希望に重点を置きます。

給与への不満

給与は大切な条件ですが、それだけを転職理由にすると仕事内容への関心が伝わりにくくなります。経験を広げて提供できる価値を高めたいこと、その結果として役割に見合う待遇を目指したいことをセットで伝えると自然です。

私の場合は最終的に年収が約150万円上がりました。自分だけで交渉したのではなく、dodaが条件交渉を担当してくれました。詳しい準備はインフラエンジニアが転職で年収150万円アップできた理由にまとめています。

残業やワークライフバランスへの不満

単に「残業を減らしたい」ではなく、業務量の波を抑え、安定して成果を出し続けたいと説明します。転職後も残業時間そのものは大きく変わっていませんが、45時間を超えるような月はなくなり、月ごとの波は小さくなりました。

経験できる範囲の狭さ

現在の担当範囲を否定するのではなく、そこで身につけた基礎を生かして次にどこまで広げたいかを話します。私の場合は、AWSの運用保守や追加開発の経験を土台に、アーキテクチャ、セキュリティ、ネットワークまで幅広く携わりたいと伝えられるよう整理しました。

転職理由と志望動機は一貫させる

転職理由と志望動機がつながっていないと、応募先を選んだ理由が弱く見えます。私は会社選びで、ワークライフバランスだけでなく、次の点も重視しました。

  • クラウド案件に積極的に携われること
  • マネジメント以外に、技術を極めるキャリアも選べること
  • 一緒に働く社員の雰囲気が自分に合うこと

面接では配属先の課長・部長から、現在の課題や業務の進め方を聞く機会がありました。入社後の働き方を具体的に想像できたことも、会社を選ぶ決め手になりました。

面接ではカンペを用意して話の軸をそろえた

私はリモート面接に備え、経歴、自己紹介、転職理由、志望理由、自己PR、将来ビジョン、企業選びの軸をまとめたカンペを作りました。

文章を丸暗記するのではなく、話す順番とキーワードを確認するためのメモとして使うと、転職理由と志望動機のずれを防ぎやすくなります。作り方は転職面接用カンペの作り方と実際に準備した7項目で紹介しています。

まとめ:不満の説明より、次に実現したいことを長く話す

評価制度、給与、残業、経験範囲への不満が転職のきっかけでも、隠す必要はありません。ただし、面接では現職への批判で終わらせず、次の順番で伝えることが大切です。

  • 現職で感じた課題を事実として簡潔に話す
  • 課題を踏まえて、今後やりたい仕事や働き方を示す
  • 応募先でそれを実現できる理由につなげる

私の場合は「経験できる範囲を広げたい」「クラウド技術を深めたい」「安定して働きたい」という軸に整理したことで、会社選びにも一貫性を持たせられました。まずは本音を書き出し、それぞれを未来の希望へ言い換えるところから始めてみてください。

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