「SIerのインフラエンジニアから転職したいけれど、今の経験が通用するのか」「年収や働き方は本当に変わるのか」と迷っている方もいると思います。
私はSIerのインフラエンジニアとして7年働いた後、社内SEのクラウドエンジニアへ転職しました。働きながら1か月半で約40社へ応募し、約10社の面接を経て2社から内定をいただき、年収は500万円台から650万円台へ約150万円上がりました。
この記事では、転職を決めた理由、面接前に準備したこと、2社の内定から社内SEを選んだ理由、転職後の仕事内容と働き方の変化を、実体験に基づいて紹介します。SIerから転職したいインフラエンジニアが、次の一歩を考える参考になればうれしいです。年収や働き方は、あくまで私の場合です。
SIerと社内SEの仕事内容や向き不向きを先に比べたい方は、SIerから社内SEへ転職して感じた違いもご覧ください。
| 項目 | 転職前 | 転職後 |
|---|---|---|
| 職種 | SIerのインフラエンジニア | 社内SEのクラウドエンジニア |
| 年収 | 500万円台 | 650万円台 |
| 仕事内容 | 担当範囲が細分化されやすい | AWSの幅広い領域に携わる |
| 残業 | 月ごとの波が大きい | 波が小さく、月45時間を超えない |
年収500万円台から650万円台へ転職した結果と、2社の内定までに準備したことは、インフラエンジニアが転職で年収150万円アップできた理由で詳しくまとめています。
転職理由の整理から応募、面接、内定比較までの進め方をまとめて確認したい方は、インフラエンジニアからクラウドエンジニアへ転職する9ステップも参考にしてください。
※本記事は個人の転職体験です。年収や働き方は、経験・企業・担当業務などによって異なります。
SIerのインフラ経験を転職で伝えるために、最初に整理する3項目
私の場合は、経験を棚卸しし、次の会社で担当したい仕事を決めてから応募を進めました。「SIerで7年働いた」という年数だけでなく、次の3項目をメモにすると、求人との接点や面接で話す内容を整理しやすくなります。
- 担当した経験:利用技術、担当工程、自分で判断した範囲を書く。
- 転職で変えたいこと:給与、業務範囲、働き方を分けて優先順位を付ける。
- 応募先で確認すること:実際の担当業務、配属先の体制、残業の波、評価制度を質問にする。
記入用メモ:不満を次の会社で確認する条件へ変える
以下は整理用の例です。そのまま面接回答に使うのではなく、自分の経験に合わせて書き換えてください。
| 今の課題 | 次に実現したいこと | 求人・面接で確認すること |
|---|---|---|
| 担当範囲が狭い | クラウドの幅広い工程に携わる | 配属先の担当工程と入社後の役割 |
| 残業の波が大きい | 忙しさの見通しを持って働く | 繁忙期、残業の実態、障害時の対応体制 |
| 評価に納得できない | 技術経験が評価される環境を探す | 評価項目と技術職のキャリアの選択肢 |
経験を応募書類へ落とし込むときは、インフラエンジニアの職務経歴書の記載例とひな型を使って、案件ごとに整理できます。
インフラエンジニアから転職しようと思った理由
転職を考えた理由は一つではありません。特に大きかったのは、評価制度、給与、働き方、担当できる技術領域への不満でした。
評価制度と給与への不満
前職では、自分の努力や成果がどのように評価へ反映されるのか納得できない部分がありました。今後も同じ環境で働き続けた場合、給与やキャリアを大きく変えるのは難しいと感じるようになりました。
残業時間の波が大きかった
SIerでは、プロジェクトの状況によって残業が多くなる月がありました。忙しい時期とそうでない時期の差が大きく、予定を立てにくいことも転職理由の一つです。
担当範囲が細分化されていた
大きなプロジェクトでは担当範囲が細かく分かれており、特定の狭い領域だけを担当することがありました。インフラ全体を理解し、クラウドについて幅広い経験を積みたいという気持ちが強くなりました。
転職活動で利用したサービス
転職活動では、dodaとリクルートエージェントを利用しました。複数のサービスを利用することで、紹介される求人や担当者から得られる情報を比較できました。
転職サービスにはそれぞれ特徴があり、担当者との相性もあります。一つに絞り込む前に、実際に面談して比較するのがよいと感じました。
準備してよかったこと
これまでの経歴を整理した
7年間の経験をただ時系列で並べるのではなく、「担当した業務」「自分が工夫したこと」「身についた技術」「成果」を説明できるように整理しました。
担当範囲が狭かった案件でも、周囲との関わり方や改善したことを振り返ると、伝えられる経験が見つかります。
オンライン面接用のカンペを作った
面接前には、次の項目をまとめたカンペを用意しました。
- 経歴
- 自己紹介
- 転職理由
- 志望理由
- 自己PR
- 将来のビジョン
- 企業選びの軸
文章をそのまま読み上げるのではなく、話す内容の要点を思い出すために使いました。回答に一貫性が出やすくなり、面接前の不安も減らせました。
実際に用意した7項目と使い方は、転職面接用カンペの作り方で詳しく紹介しています。
転職活動で困ったこと・失敗したこと
オンライン面接の照明を準備していなかった
リモート面接が多かったのですが、最初は部屋の暗さまで意識できていませんでした。画面に映る顔が暗くなり、実際よりも暗い印象を与えてしまったと思います。
オンライン面接では、回答内容だけでなく、カメラの高さ、顔に当たる光、背景、マイクの聞こえ方も事前に確認することをおすすめします。面接と同じ時間帯にビデオ会議画面を開いて確認すると安心です。
前職でもっと幅広い経験を積みたかった
転職活動では、経験した技術や担当範囲を具体的に質問されます。そのとき、前職でもう少し幅広い業務に手を挙げておけばよかったと感じました。
すぐに転職しない場合でも、設計・構築・運用の別工程に関わる、クラウド案件へ参加する、業務外で検証環境を作るなど、次のキャリアにつながる経験を意識しておくと役立ちます。
転職後に変わったこと
転職後、年収は約150万円上がりました。残業時間そのものは以前と大きく変わりませんが、月ごとの波が小さくなり、45時間を超えることはなくなりました。
仕事内容では、AWSについて以前より幅広く携われるようになりました。特定の狭い作業だけではなく、さまざまなサービスやインフラ領域に触れることで、知識とスキルが少しずつ広がっています。
AWSを体系的に学ぶために取り組んだ方法は、AWS SAAに2か月で合格した勉強法で詳しく紹介しています。
AWS・OCI・オンプレミスからクラウドへの移行経験が転職でどのように評価されたかは、クラウドエンジニア転職で評価された経験で詳しく紹介しています。
転職を考えているインフラエンジニアへ
現在の職場に不満があっても、すぐに退職を決める必要はありません。まずは経歴を整理し、求人を見て、自分の経験がどのように評価されるのか確認するだけでも価値があります。
転職理由を「今の会社が嫌だから」だけで終わらせず、次の環境で何を実現したいかまで言葉にすると、企業選びや面接での回答に一貫性が生まれます。
私の場合は、給与と働き方だけでなく、AWSを幅広く経験できる環境を選んだことで、転職後のスキルアップにもつながりました。
社内SEへ転職して変わった仕事の進め方や、それぞれに向いている人は、SIerと社内SEの違いを実体験で比較した記事にまとめています。
SIerからの転職前に自分の市場価値を確認する
転職するか迷っている段階では、まず自分の経験にどのような企業が関心を持つのか確認すると、次の行動を考えやすくなります。レバテックダイレクトは、IT・Webエンジニア向けのスカウト型転職サービスです。
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※筆者はレバテックダイレクトを利用して転職したわけではありません。登録条件や求人などの最新情報は公式サイトでご確認ください。
まとめ
- 7年のインフラ経験を整理して転職活動に臨んだ
- 評価制度・給与・残業の波・担当範囲の狭さが転職理由だった
- 面接用カンペで回答の軸を整理した
- オンライン面接では照明やカメラの確認も重要
- 転職後は年収が約150万円上がり、AWSを幅広く経験できている
転職活動では、自分の経験と希望条件を整理したうえで、複数の求人やサービスを比較することが大切です。
今すぐ転職を決めていなくても、スカウトの内容から自分の経験を求める企業があるか確認できます。
※筆者は本サービスを利用して転職したわけではありません。最新情報は公式サイトをご確認ください。
年収150万円アップにつながった経験や、dodaに任せた給与交渉について詳しく知りたい方は、年収150万円アップの詳しい転職体験もご覧ください。
